柴山東京にかえるってよ!
本日で、大阪生活がおわりました。地方拠点立ち上げの責任者として大阪で挑戦の場を頂いたこと、一緒に戦った仲間、成長させていただいたお客様に”ありがとう”と叫びたいところですが、大阪駅2回のスタバにおりますのでやめておきます。ふと思うのです。”人生は運ゲー”。自分で上長を選ぶことができなければ、役割を決めることもできません。組織人の一人として生きている以上、あくまで決定権は会社になあります。サラリーマンをする以上、与えられた役割の中で、花を咲かせるしかないのです。
今回、こんな未熟な僕を信じていただき、役割をくださった会社、上長に感謝しかないです。とはいえ、未熟が故に反省点も多くありました。自分で何でも自由に決めてやっていい環境下では、戦略の重要性もひしひしと感じましたし、もちろん学びも多くありました。大阪での経験を通して人間的にも、スキル的にも大きく成長を感じられる1年でしたので、忘備録もかねて1年を振り返ってみます。
0からの挑戦
戦略に関わる部分なので、内容は割愛させていただきますが、新しい戦略、新しい人員要件、あたらしい試み、そこに成功モデルはなく、手をひたすら動かしながら模索し、進めていくのです。似たような業界、似たような会社、似たような方法、様々粒度感でアナロジーを効かせて行きながら業務を遂行していきました。正解がない中で、仮極めの目標を掲げて、仮説検証をひたすら繰り返すこの業務は、目標に到達できるのかわからない恐怖と、達成したに得られる充実感がいつも隣り合わせて、神経を毎日キンキンに尖らせながら生活していました。ご飯に味が感じられるなくなるほどまでになった時期もありました。戦略を作って、他の人に検証してもらわないと、絶対に成し遂げられない状況。誰かに助けてもらわないと、何も進まない。そんな状況でした。
朝起きて、50代までにやりたいことガントチャートを見て、出社。業務時間は基本的にアウトプット。18時に会社を退社。23時までは、関大にある併設スタバで、インプット作業をメインに行い。エニータイムフィットネスで23:30からジムで5km,腹筋30×3セット,背筋30×3セットをひたすら繰り返していました。習慣化してしまえばこっちのものです。(ジムでとなりに早いやつくると、勝負したくなるので筋肉痛になることもしばしばありましたw)
人間的に未熟なフレッシュマン
印象管理。言葉遣い。リスクマネジメント。新卒研修でやるような内容ですが、できていない部分が多くあります。はい、未熟なフレッシュマンといったところです。”彼ね、まだまだ未熟な社会人”という声は聞こえてくることでしょう。
上長がいない中での、立ち上げ
自分より上のポジションの方が側にいれば、業務の相談ができますが、側にいない環境では自分で考え続けて行動をし続けなければなりませんでした。ひたすら考え続けて、上位の戦略と、横のグループの戦略は何か、つながりを意識しながら、仮説をたてて業務を遂行していきました。考え続け、行動をし続ける。それが出来ると自信になったのも今回の経験があったからこそかもしれません。
始めての部下の存在
誰かの人生に責任を負うということ。こんなに親身になって応援したいと思った存在は、友達、彼女以外に始めてでした。関わった以上、彼ら、彼女たちの自己実現に心からサポートしたいと思っています。こういった感情はずっと大事にしたいです。上長が真剣に向き合えば、どんな部下であろうと前を向いて自己実現に走っていけるものだと思います。できない人間がいるわけじゃなくて、生かす能力がない人間がいるだけなんだと思います。
個人がやりたいことと、会社のビジョンを擦り合わせながら、個人が輝ける状態をいかにつくりだし続けるのか。この続けるのかというのはポイント!
成長したこと、3つ
ハード面、ソフト面様々な面で自己成長を感じることができました。
プロセス改善
最終成果が大事。どれだけ部分最適をしようと全体最適にはかないません。役割分担すると、A→Bで終わる業務になるかもしれません。A→B→C→D→Eのボトルネックを改善することを前提に,A→B、B→C,C→D,D→Eを行うことは重要だと思います。A→Bがほかの人の25倍できても、B→Cが1/3,C→Dが1/3,D→Eが1/3なら負けてしまいます。全体最適が重要なのです。全体最適ができるには、常に全体を意識して、個別事象に取り組むことが重要でした。特に、今回のビジネスプロセスは複雑だったため、ボトルネックの改善を意識することが成果にも結びつくような業務になっていました。どこまでいってもボトルネックがあると、そこに引っ張られて、成果が止まってしまいます。
ボトルネックを的確に把握することで、いっきに全体最適が行われました。例えば営業活動を例にとりますが、商談からの成約率が圧倒的に高くても、そもそも商談となる案件を増やせてなければ意味がありません。営業力が低くても、商談件数が多くなると制約数では、後者が勝つこともあります。全体最適は本当に大事!
システム思考と問題解決
全ては繋がっています。A→B→C→D→E→Aとなる仕組みを見つけて、問題が解決するループに乗せていくことが重要です。余白を残すことは本当に重要だと感じました。変数を切らずに業務を行うことで、面として、そして立体的にビジネスが見えるようになってきます。
プロセス改善と、システム思考を通して、コンプレックスに交わる問題を解決することこそが、重要なのだと思います。システムの中でレバレッジがきくポイントはあるのです。そこがどこにあるのかを特定し、リソースを投下することで最短で成果を出すことができます。
とくに今回難しかったのは、大きな組織になると開発、営業、設計、マーケティング、CRM、サポートと部署を大きく跨ぐことです。部署を跨ぐことで、それぞれのミッションも異なります。組織のインセンティブ構造を理解しながら、相手の前提で、自分のmissionを絡めながら業務を遂行するのは、いい経験となりました。お作法大事ですね!
経営プロセスの重要性
一人でやれる範囲なんて限られています。限られたリソースの中で、目的を遂行するには、他人の力を借りながら成果の出るところにフォーカスしていかなければなりません。
1.どんな戦略で
2.どんな組織能力をもった人材が
3.どのようにOPSするのか
をセットで考えなければ、パンクしてしまって、自分の枠を超えません。
明確に方向性をだし、組織能力にあった形で、的確に仕分けすることで、良くなっていきます。立ち上げフェーズなんて、やることいっぱい、あれこも、これも、それもやりたいーーーーーーーーーー。ってなるけど、やれることなんて限られているから、一番成果出るところを特定、検証項目に優先順位をつけて、ちゃんと成果を出し続けないと、メンバーも自分も疲弊してしまいますね!くぱぁ。
大事にしたいもの。3つ
今回の経験を通して大事にしたいなと思うことがありました。一つ一つ思いを綴って行きます。
顧客
どこまでいってもサービスを提供する顧客のためになること。それが全てだと思います。これ以上でも、これ以下でもないと思いました。顧客がどんな状況におかれ、どんな課題を抱えているのか、真剣に理解する姿勢は忘れずに続けて行きたいです。どこまでいっても、現場にしか私は答えはないとおもています。細部に神は宿るといいますが、顧客と真摯に向き合うこと。それが正解への道しるべだと思います。自分が顧客にならないと、絶対いいものなんてわからないよ。って思ってます。
部下
誰かの人生を背負うことになります。その責任を重くうけとめ、どれだけ向き合うことができるのか、どこまで真剣に個のvisionと向き合い、会社のvisionと向き合い、すり合わせながら、成果を出させてあげるのかということだと思います。どんな時でも自分が責任をとってあげるから、挑戦をする組織を今後も作っていきたいです。無責任な上司だけにはなりたくない。仲間だとおもってこれからも仕事をしたいです。
自分
どこまでいっても、自己の実現こそがアクセルを踏むキーだと思います。会社のために頑張るには、短期的にしかできないと思います。自分の人生を会社のビジョンとすり合わせて進めることこそが、自分自身が最高のパフォーマンスをし、世の中に対しても価値提供の総量をあげていけるのだと信じています。自分と向き合い続ける環境を持つこと、それをひたむきに続けて行くしかないかなーと思います。自分を大切にしないで、だれも大切にできません。それが人間です。しかし自分だけを大事にするのはいまいちなので、綺麗事ではなく、自分を大事にした上で、何を大事にしたいのかを明確に持っておく必要はあるとお思います。
結びに
誰のための人生なのでしょう。あなたの友達でも、上長でも、会社でも、彼氏でも、彼女でも、お父さんでも、お母さんでも、顧客のための人生でもありません。自分の人生を全うしたいと心より強く感じたのでした。それが最終、人のためになって行くのだと思います。自分のためだけに頑張れる人なんていないと思うから。こうやって大阪を離れる時にお客さんが、柴山さんと仕事できてよかったよってご飯連れて行ってもらったのは嬉しかった。顧客と向き合いながら、これからも世の中に少しでも価値を提供していけるようになっていきたいなと切実におもっているのでした。
コメントを残す